前出の「うつ病のイメージ」意識調査では、治療法に対する意識も調査されました。それによると、薬物療法への反感が強い一方で、できればカウンセリングだけで治したいという意見が根強かったようです。

しかし、多くの専門家が「うつ病」の有効な治療法として、まず挙げているのは「休養」「薬」です。もちろん、精神療法に効果がないと言っているのではありません。ただ、「うつ病」の原因が体の生理面にもあることを無視できませんし、投薬治療に効果が高いことも事実です。副作用や依存症が心配であれば、医師に相談してみてください。


■休養をとる■
ストレスで消耗しきっている状態なわけで、何もせずに心と体を休ませるのは、不可欠です。軽度のうつ病だと、これだけでもかなり効果的だそうです。

ただ、これが一番難しいかもしれません。男性の場合は仕事を休むことになりますし(夫の場合は、有給を活用しましたが)、女性の場合は家事を完全休業するというのは…。でも、家が多少汚くたって、お弁当が続いたって、いいと思いますよ!

職場が「うつ病」への理解がないと悩んでいる方は、『働くうつの人のための弁護団』などの相談機関を利用してみてください。

■薬物療法■

 ・抗うつ剤…うつ病治療の主力となっている薬。
       三環系・四環系と呼ばれる初期に開発された抗うつ剤は、
       眠気やだるさなど副作用が強いのが悩みでしたが、
       最近は、SSRIやSNRIと呼ばれる副作用が少ない薬も多くあります。

 ・その他…抗不安薬、睡眠薬、感情調整薬などを、抗うつ剤を補う、
      もしくはより効果を高める目的で使うケースが多いようです。

 ・ハーブや漢方薬…近年注目を集めているものの、
          科学的な実証データは出ていません。

 *投薬治療時の注意点*
  効果はゆるやかに現れるので、早急に結果を判断しないこと。
  また、治療中に勝手に薬を止めてしまうと、悪化や慢性化の可能性もあります。
  通常は、症状が落ち着いてからも6ヶ月程度服用し続けるので、
  自己判断での中断は危険です。
  
 *副作用*
  抗うつ薬による治療開始直後に、自殺の危険が増加する危険性があるという
  FDA(米食品医薬品局)の調査結果もあります。また、「パキシル」という
  抗うつ剤服用者に自殺者が目立ち、副作用の可能性も指摘されています。
  いずれにせよ、飲み始めの時期は家族も含めて注意が必要です。


■精神療法■
うつ病特有の考え方や捉え方を変え、行動も変化させていく認知療法や、カウンセラーと話し合いながら気持ちの整理をしていくカウンセリング、グループセラピーなど様々な種類があります。ただ、その有効性は症状によって異なりますし、あくまでも+αの治療法だと考えてください。保険適用外の治療が多いので、特に治療前に確認しておいた方がいいでしょう。


夫の場合は、最初に通ったメンタルクリニックの先生がやたらとお薬を出される方で、眠気や吐き気などの副作用も多く、正直不信感はつのりました。内科のホームドクターに相談したところ、“気持ちがラクになるお薬”だと出していただいた「ツムラの漢方薬26番」が、すごく良くて。おかげで、薬に対する拒否反応がなくなりました。

その後、心療内科で出された抗うつ剤は、完治するまで2年間飲み続けましたが、特に大きな副作用はありませんでした。どんな治療も自分が納得して受けるのが大切なんだなぁと、身に染みました。



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